航空法では、無人航空機の飛行において、以下の 2つの安全 を確保することが求められています。
- 航空機の航行の安全
- 地上・水上の人や物の安全
この安全確保のため、以下に挙げる空域と飛行の方法について規制が設けられています。
【規制対象となる飛行空域】
- 航空機の航行に影響を及ぼす空域
- 空港等の周辺の上空
- 緊急用務(消防・救助・警察業務など)で飛行する航空機の安全を確保すべき空域(緊急用務空域)
- 地表・水面から高度150m以上の空域
- 人や家屋が密集している地域
- 人口集中地区(DID地区)の上空
【規制対象となる飛行方法】
- 夜間飛行(日没後~日の出まで)
- 目視外飛行(操縦者が直接機体を見ずに飛ばす)
- 第三者や第三者物件との距離が30m未満 での飛行
- 祭礼やイベント上空での飛行(多数の人が集まる場所)
- 爆発物など危険物の輸送
- 無人航空機から物件の投下
これらの 規制空域での飛行 や 規制された方法による飛行 は 「特定飛行」 に該当し、原則として 禁止 されています。
飛行を行う場合は、事前に国土交通大臣の許可・承認が必要です。
【罰則規定】
特定飛行の規制に違反 して無人航空機を飛行させた場合、
➡ 50万円以下の罰金 が科せられます。
さらに、違反の内容に応じて 行政処分 も科される可能性があります。
例えば、
「承認を受けずに行う夜間飛行・目視外飛行・30m未満の飛行・催し上空飛行」の違反は、
➡ 違反点数「14点」 が加算され、
➡ 技能証明の効力停止「1年」 の処分にします
無人航空機を安全に飛行させるために、事前にしっかりとルールを確認し、適切な手続きを行うことが重要です。